2013年12月16日月曜日

フランスの教会(4) Beaune

 
 
城壁に囲まれた可愛らしい町、ボーヌ。ゆっくりお散歩するのにぴったりな石畳の町並みでした。この町で訪れたのは、Notre-Dame教会。フランスには沢山のノートルダム教会がありますが、ノートルダムとは「私たちの貴婦人」という意味で、聖母マリアを指します。

この教会には、聖母マリアの生涯を描いたタペストリーが飾られています。15世紀のものという、そのタペストリーをはじめとして、美しいものが数多くある教会でした。

教会にいると、ふわぁ〜っと頭から上の方に抜けていくような、気持ちのいい感覚に満たされることがしばしばありました。教会にいるときだけではなく、普段もふとしたときにそういった感覚を覚えることがあるのですが、教会に満ちているエネルギーと高い天井のお陰で、そういう感覚になりやすかったようです。

その感覚を一言で表すなら「アーナンダ」。ヨーガをしている方にはお馴染みの「至福」と訳されるサンスクリット語です。アーナンダには、満ち満ちている、遍在する、という意味もあります。

私たちがいる世界は、多種多様に見えますが、全て同じものからできています。また、私たちは、たくさんの異なるものが存在しているかのように振る舞っていますが、本当は一つのものしか存在していません。遍在していて、満ちていて、そのものであるもの。

誰かと、あるいは何かと一体感を覚えるときに感じる喜びは、「一体感」が私たち本来の姿を思い起こさせる感覚だからかもしれません。昨今の「一体感、繋がりたい」には、これに様々な欲や不安定さが混じっているように感じます。といっても、それらの欲なども本をただせば、一つの点にたどり着くのですが。
 

 
ボーヌは「ブルゴーニュワインの首都」と呼ばれる町で、観光客で賑わっていました。この町では毎年11月に「栄光の3日間」という、ワインのお祭りが開催されるそうです。利き酒騎士団(!)の入団式や世界中からワイン商が集まるワインオークション、それに伴うテイスティングで大いに賑わうそう。
 
町のあちこちに飾られている花、可愛らしいお店たち、石造りの建物、そして楽しそうな観光客。ボーヌ、素敵なところでした。
 
 
 

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