2014年1月13日月曜日

フランスの教会(7) Notre Dame de Saint-Denis, Nuits Saint Georges

 

ブルゴーニュ地方の旅の拠点として滞在していたニュイサンジョルジュには、教会が2つありました。初めに訪れたのは、19世紀に建てられたサンドニ ノートルダム教会。

入り口のドアを開けた途端、思わず「うわぁ」と声が出てしまうくらい、光に満ちあふれた空間でした。お天気の良い日だったからでしょう、日光で輝くステンドグラスの窓、そしてあちらこちらの壁や床に映るステンドグラスの虹色の影、本当にきれいでした。写真でお伝えできないのが残念です。


 
 
 
 
 
どの教会にも十字架に架けられたキリストの像がありましたが、この教会のものは他の像とは異なるものでした。上の写真がそうです。他の教会のキリスト像は、頭には茨の冠を乗せられ、両手の平は十字架に釘で打ちつけられ、力なく頭を垂れている姿のものでした。それは象徴だと分かっていても痛々しく、見ているのが辛くなることもありました。一方、この教会の像は色使いが柔らかく、キリストの雰囲気もまるでシャバーサナをしているかのように、穏やかに見えました。こういった雰囲気の像は、他の教会にもあるのでしょうか。
 
帰国してから訪れた都内のキリスト教用品ショップに、素敵な十字架像がありました。私は今回初めて見ましたが、お店の方によると、ミレニアムを記念して2000年前後に多く制作されたものだそうです。
 

 

 
キリストが磔にされている十字架を支えている神。支えている以上に十字架は神の体そのものである、ということ。完全なる信頼と共に、心も身も大いなる存在に預ける。全ては大いなる存在の胸の内で起きている。十字架に磔にされているのではなく、神に身を委ねている。そのような思いが浮かんでくる十字架像でした。
 
 
 
 

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